バスケットは28m×15mのコート、ハーフコートになれば半分の広さの中に大小異なる10人が点を狙い、はたまたそれを防ぐために攻防を繰り広げます。
8分間隔の試合であれば、1Qで概ね20回くらいは攻撃回数があると思われますが、
いかにゴール付近で数的有利を作るかが1つ大事な要素になります。
そしてどれだけ攻撃回数を増やすか、が勝利へと近づく大事な事柄です。
個人的にはバスケットはディフェンスからと考えていますが、
点が取れなきゃ勝てませんから(当たり前)
点は取るけど取らせない。じゃあどうするか。
目次
自分の役割をはっきりさせる
僕はいつも不思議に思うことがあります。
よくスポーツニュースを見ていると、例えばサッカーならゴールを決めた人間がフォーカスされ、
野球ならホームランを打った選手が大々的に報道されることが多い印象があります。
まぁ、花形ですしパッと見てわかりやすいですからね。
何が不思議かって、チームスポーツならその結果を出すために必ず目につきにくい誰かの好プレーがあるんです。
そこに触れることってまず少ない。
要は「役割」があるんです。
役割というのは、
言うなればあなたがそのチームでやらなくてはいけない事、もしかしたら替えの効かないあなたにしか出来ない事、最低限行わなくてはいけない事、かもしれません。
誰よりも点を取って、相手のスコアラーを0点に抑え、誰よりも先頭を走って全試合フル出場!なんてのは現実的ではないですから。
野球のリリーフピッチャーとかはわかりやすいですよね。短いイニングを無失点で抑える。これも1つの勝利への役割をこなす貢献です。
役割をはっきりさせるメリット
少し話が脱線しましたが、役割がしっかりしているチームは「強い傾向」にあると思います。
ここで言う「強い」というのは「ぶれない」だったり「展開に限らず戦い抜ける」といったような事を指します。
役割がしっかりされていれば、おのずとやるべき事が整理され、結果的に「共通認識」が持てるようになります。
集団スポーツですから、自陣の人間がどういうプレイヤーなのかは当然把握しておく必要があります。
経験ありませんか?例えば球離れがすごく悪く、全部1対1で展開する人。
状況も読まず3連続で外したら引っ叩きたくなりますよね?
入ってもラッキー!良かった!で士気を何とか維持。
でもこれが決して悪いわけでは無く、相手やゲームの経過に合わせて使うタイミングとそのプレイヤーにボールが渡ったら1対1というオプションであれば良いんです。
理解しているかそうではないかの違いです。想定内であればそう大きくは揺さぶられません。
参考になる話
1つ学生時代の友人から面白い話を聞きました。
彼は大学のサークルでバスケットをしていました。サークルですが、比較的熱の高いチームで大会にも出ていたそうです。
ある日、いわゆる強豪と当たる事になります。下馬評ではまぁ勝てないでしょうといった相手。各上。彼も潮時と感じていたようです。
ですが、ゲーム前の話し合いでキャプテンが言います。
「A!(ベンチメンバー)お前今日スタートだ。相手の〇番につけ。」
A君は普段あまり試合に出る機会は少ない人でした。相手のマークマンはいわゆる多少知れたスコアラーといったとこです。
続けて言います。「いいか、2Qまでにお前はファールを使い切れ。チームファウルは気にしなくていい。前半は勝ちにいかない。あいつをイラつかせる事に集中していい。」
相手のスコアラーはアタック能力は高いけど、メンタルのムラが激しいようでそこを上手く突いて前半で下地を作る指示でした。聞こえは悪いですがA君は捨て駒です。
しかし、相手は起点になるプレイヤーでもあった事から展開は上手くはまり、ムキになった相手の独裁的なシュートから自陣はしっかりとセカンドチャンスを与えないリバウンドを徹底したそうです。
結果、下馬評を覆し結局リードを許さない展開を保ち勝ちました。
かなり話は割愛しましたが、効果的なファールと特徴を活かした適材適所の人材の選択。それぞれが劣っていたとしても、しっかりとした役割、共通認識があったこそ成せるジャイアントキリングだったそうです。
このキャプテンのリーダーシップも凄いですが、何より彼はこの試合ほど楽しかった試合は後にも先にも無く、チームで勝ったと言っていました。
何を考えて取り組むかが大事
今回は「勝つ」ということに対し、どんな意識で取り組むかを述べました。
相手を知って己を知り、自分を1度客観視してみるといいでしょう。
あなたが秀でているものはなんでしょうか。あなたはチームに必要な人間です。出番が少なくてもその時間に凝縮できるよう準備しておくことが大事じゃないかと思います。