僕はマイホームに住み始めてもう少しで6ヶ月になるんですが、建てて住むまでには1年以上かかりました。
割と早い方かもしれませんがそれはもう大変でしたし途中でどうでもよくなるぐらいに面倒だったことを覚えています。
最近は生涯マイホームは持たない考え方もあるようですが、僕は片田舎ですし幸い妻もご近所さんの方なので家を建てる運びになったんですね。
今は建てて良かったなとも思いますし、せっかくだからここまでの経過をまとめて、誰かの参考になればいいかなって思います。
目次
家を建てようと思ったきっかけ
僕は2LDKのアパートに2年くらい住んでいましたが、娘の成長に伴ってアパートでは限界を感じる様になってきました。
子供の物で1部屋は持っていかれますし。
何より毎月7万円近い家賃ははっきり言ってムダですからね。手元に何も残らない。
月7万円×12ヶ月×35年で約3000万になりますから、毎月3000万の家のローンの支払いと変わりません。
僕と似たような境遇の人はなるべくアパートにいる期間は短い方がいいと思います。
とりあえず行動してみよう
じゃあ取り合えず展示場行ってみますか!ってことで妻と近くにある展示場へ行く事にしました。ホントに何の知識も下調べもしてない状態で行きました。
展示場っていうのはとても見栄え良く出来ていて、並みの資金力では建てられる代物ではないのでこんな家良いなあと思っても勘違いしないように気を付けましょう。
展示場では100%最初にアンケートを書かされます。
年齢や連絡先、仕事、ざっくり年収、家族構成、希望、何件目の見学かとか。
この時はわかりませんでしたが、今思えばこのアンケートでどのくらい銀行から融資を得られるか、返済能力、知識の程度とかが把握できたんだと思います。
案内する方はアンケートを見ながら話を進めていきますからね。
見学してると最初は楽しいんですがだんだんウンザリしてきます。
なぜなら、どこの業者も自分の所の強みを大きく述べて他社を落とすような発言が多かったからです。
そもそも温度差がすごいというか、こちらは1㎜の知識もない状態ですから、へぇ、ほぅ、くらいの反応しか出来ないんですよ。
そこに「御社の強みはですねぇ」、とか「向こうの会社はここがちょっとねぇ」とか色んな所で言われると、
じゃあどこで建てたらええねん!!ってなるわけですね。
あいつって嫌なやつじゃん?だから僕と付き合いなよ。とかいうやつと付き合いますかって話。お前のことなんも知らねーから。
案内してくれる営業の人はタイミングによって違いますから、僕はそうゆう人に当たったら情報収集は話半分とまでは言いませんが必要なことと雑音を区別するようにしてました。
営業マンとの相性
これは大事ですね。
建物業者を決めたらこの人を軸に話を進めていきますのでしっかり見極めましょう。
知人からの紹介とかがあれば話が進むのは早いですね。紹介の方が紹介者も紹介を受けた側も特典があることが多いです。
僕は工務店ではなくハウスメーカー(積水ハウス)で建てましたが、決め手としては営業マンさんの対応でした。
その方はある営業所の店長さんではありましたが、たまたま見学に行った先でタイミングよくその方に当たり案内していただいたのがきっかけで、一方的な商品の押し付けではなく、まず家を買うということがどうゆうことなのか、お金の動きや生活レベルのことなど基礎的な細かい話を細かく書き出してくれた上で自社を押し付けてはこず、改めてよく見てきて下さいと言ったのです。
問診が上手でユーザーが何を求めているのかにしっかり対応してくれていたんだと思います。キャッチーでツボったのをよく覚えています。最終的にここに決めました。
全く理想がない!
僕は家に対し何の希望もこだわりもありませんでした。しいて言うならスラムダンクの沢北家みたいな裏庭にバスケコートとかは憧れましたがまぁ無理なわけで。
妻もそんなにこだわりがなかったんですがサニタリーや室内干し部屋は絶対欲しい!って言っていたのでそれは含めて話は進めました。
何のイメージもない場合、大体で良いので平屋が良いとか、部屋はいくつ欲しいとか、何畳が良いとか、そんな感じだけでも伝えると紙面上で間取りを作ってくれます。
そうするとだんだんと希望が出てきてイメージが洗練されてきます。実際に住んでいる方の家にも見学として見に行かせてもらえるので、図面ではわからない立体感覚を見ることができます。
また今度詳細を書こうかなぁとも思いますが、僕も妻もあんまりコテコテのオシャレな家にはあまり興味がなく、住みやすいシンプルなものを念頭にしていました。なのでリビングスペースは広く、ムダなデッドスペースは無くすような間取りにしました。
そして収納は特に多く作りました。僕は無知なので、妻が収納を!収納を!と言っている意味があんまりわからず、住んでみた今は収納の大事さを痛感しております。
せっかく広くしたスペースに物が出ていたら本末転倒ですからね。
土地を探す時の注意点
これめちゃくちゃ大事です。一番大事かなとも思います。
なぜならご近所との兼ね合いがあるから。
地域によっては頻回に行事があったり、係りを担ったりとその部落のルールに身を置くことになります。これって馴染みのない人にはとてつもないストレスだと思うんです。ましてや変人みたいなのいたら気が気じゃないですよね。
値段とか立地とか利便性とか広さとか地盤とかそうゆう所は気にかけますけど、
意外とみんな住民には注目しない。
土地なんてのは探し出すと意外とあるし、最終的に多少妥協してでも決まってくるものです。
だけど広さや立地にだけ目を向けて、人生の大半を過ごすであろうその周辺に変な人がいたり、やりたくもない行事に時間を取られてしまうのも何か違いますよね。
家建てちゃったらもう動けませんからね。
なので土地を探すときは周辺の住民環境まで含めて探すことを強くオススメします。
身の丈にあったものを作りましょう
当たり前ですが返済能力に合わないものを作ったら破産します。なので自分の収入と支出のバランスはしっかり把握しておく必要があります。
悪い業者は払えますよ~とか適当な事を言って蓋を開けたら全然支払できないなんでパターンもあるらしいです。怖いですね。
銀行もその人の信用に合わせた金額しかお金を融資してくれませんのでその中で家を建てることなります。
今は大体FP(ファイナンシャルプランナー)という方がついてお金のやりくりの段取りをアドバイスしてくれます。
年収からローン、月々のおこづかい、光熱費、固定出費、子供の大学資金とか車を何回買い替えるとか、そうゆう細かい設定まで決めて死ぬまでのプランを考えてくれます。
概算にはなるのでもちろん誤差はありますがそこから大きく外れなければ破産はまず無いわけですね。
大変ありがたいことです。
ハウスメーカーor工務店
これは誰もが通る悩みですよね。でも結果から言うと、
自分の好みと後悔しない選択であればどこでも良いと思います。
ハウスメーカーは高くて工務店の方が安いというのは確かにあると思います。
実際建ててくれるのは大工さんですから、ハウスメーカーに頼むとメーカー→工務店→着工という流れになりますので、工務店に頼むより1工程多いことで利益を出すためにマージンが発生するのです。
その点、工務店は同じ工事内容や物品の使用でも単価が安いのでその分総額が抑えられることはよくあります。
しかしその工務店はハウスメーカーよりは小規模になりますからこの先その工務店が無くなってしまえば家の保証も無くなってしまいます。
まぁハウスメーカーもずっと残るとは断言できませんが。
僕自身、他社の実際の保証の程度は聞いたことはありませんが、積水ハウスは今の所かなり対応は早く丁寧です。
入居して窓ガラスに5cm程度のキズがついていたのですが、窓ガラス丸ごと交換してくれましたし、ワックスの塗り直しや照明の交換も迅速に対応してくれています。
このような速やかな対応をしれくれるのはハウスメーカーの強みかもしれません。
総額だけで判断しないようにしよう
仮にAさんは3000万、Bさんは2800万で家を建てたとしましょう。どちらも新築できれいな家です。
絶対Bさんの方が良いに決まって見えますよね。200万円も差があるわけですから。
しかし家というのは消耗品です。
間違いなく劣化していきますから維持費がかかるんです。ランニングコストというやつですね。これ、バカになりませんよ。
例えば外壁です。
使用する素材にもよりますが、Bさんの家を大よそ5年で塗り替えたとしましょう。相場的に1回100万だとしたら2年で差額は並んでしまいます。
その後も続けていたら更にかさむわけです。
光熱費も同じで、家は安いけど断熱悪くて寒いからガンガン暖房器具使っているようではチリも積もればでかさむわけです。
こんな感じで先々長い目で見てかかってくるであろうコストにもちゃんと意識を向けないと総額で安いからといって安心して痛い目に合うこともありえます。
ローンとか固定出費って銀行から勝手に引き落とされていくことが多いので、払い出すと全然意識しなくなるんです。
それで生活できちゃうから。
業者によっては見積上、安く見せるためにグレードを下げていたり、素人にはわかりにくいように上手く出してくるところも少なくありませんから注意してください。
まとめ
①悪口を言う営業は鵜呑みにしない
②土地を探すときは近隣の住民環境をしっかり調査する
③収入と支出のバランスをよく把握する
④ハウスメーカーと工務店はどっちも一長一短
⑤営業マン大事
⑥ランニングコストのかかる家は意外と総額高くつくかもよ
3回建てて初めて納得できる家が建てられるなんて言いますからね。後悔の無い選択と素敵なマイホームのためにがんばるんば!