今日はリバウンドの重要性について考えていきたいと思います。
皆さんはリバウンドをどう考えていますか?外れたボールを拾う。もちろん間違っていませんがリバウンドというのはもっと奥深いものです。
今日はそのあたりを少しお話していきます。
目次
リバウンドと勝敗
自分たちのチームリバウンドの総本数をいかに増やすか。その数と勝率には関係性があり、
特にオフェンスリバウンドの数は重要と言われています。
オフェンスリバウンドが取れた場合、比較的リングに近い位置でセカンドチャンスが生まれ得点に繋がる事が多いからです。
単純にリバウンドシチュエーションと言うのはシュートが外れた数だけ起こります。
つまり、チームで4割シュートが入っているとするなら6割はリバウンドになるんです。
この6割をどう考えるか。重要だと感じませんか?
リバウンドの取り方を科学的に考える
ここでは相手がいないという設定でお話します。
シュートが外れた際にどこに跳ねるか。これにはある程度の傾向があります。
それは、放たれた位置の半分の距離の対角の位置に落ちやすいということです。
これは僕の感覚ではなく、実際に研究として数字で出されている結果です。
- 右0°の7mからシュート→左20~30°の3m付近に落ちやすい。
- 右45°の6mからシュート→左45°の2.5m付近に落ちやすい。
- 右30°の6.5mからシュート→左30°の3m付近に落ちやすい。
- リング正面→利き手にもよるがリングから左右2.5m付近に落ちやすい。
あくまで数字での話ですが、この傾向は落ちる位置に多少の誤差はあるものの、合算すると概ね50%の確率で落ちてきます。
つまり、放たれた位置から推測してその位置まで移動すれば2回に1回はリバウンドに絡むことができます。
これを知っているかいないかではかなりの差があるでしょう。
ボックスアウトの再徹底
これを怠ってしまう人というのは、リバウンドが取れないことのマイナス要素をわかっていないか認識があまいと思われます。
よくあるのは放たれたボールをなぞるように見てしまうこと。
まずは目の前の相手をしっかり抑える。それからボールに視線を戻しても間に合うことの方が多いです。これは意識の問題です。
普段からそうしましょう。
冒頭でも述べましたが、オフェンスリバウンドと勝率には関係性があります。
ということはオフェンスリバウンドを取られるということは失点リスクがかなり高いということです。
しょうがないで済ますことはできない。
ボックスアウトは文字通りペイントエリアの四角から追い出す行為です。
きっちりディフェンスリバウンドを1発で仕留めるというのは精神的にも重要なことですからきっちり徹底する必要があります。
守備時間の延長は心のダメージが大きいですからね。
あとは誰をボックスアウトしているのか。これも大事です。サイズの差がどうしても絡んできますから。
明らかに相手の方がデカイ時に中途半端にボックスアウトしても後ろから取られることもザラです。
そんな時は相殺しましょう。自分も取れないけど相手も追い出して取らせない。
こちらの記事でボックスアウトについてのコツをまとめています。

まとめ
リバウンドの上手い人は落ちてくる位置を予測する嗅覚が優れていたり、ボックスアウトを徹底することができています。
また知識も豊富だと思います。
余談ですが、速攻は試合中の2割に見られ、その25%はディフェンスリバウンドからの展開のようです。
数としては多くはありませんが非常に大事なことだと思います。