バスケットに限らず、スポーツというのは全般的に精神面が間違いなく大きく関与していると思います。
思い通りのプレーをするというのは簡単な事ではありません。ましてや、それを継続するというのは至難の業でしょう。
「心技体」とは良く言ったもので、この3つが備わって初めてスタートと考えると、大半の人が技・体を鍛えている事が多いのではないでしょうか。
上手に継続的に行えばスキル、フィジカルはやった分だけ向上していくでしょう。世に出ている参考書やスキルブックなども大半は技・体に特化したものが中心である印象があります。
その点、心のコントロール、精神面を常に意識しコートに立ち続けることは意外と難しく、個人の性格やゲーム展開、その日の体調にも左右されるでしょう。人間ですから常に同じ状態は保てません。
では、「心」とはなんなのか。鍛えられるものなのか。
例えば、誰しも経験のあるものとして「緊張」があります。
過度な緊張は心拍を上げ、筋肉を硬くし、すこし動いただけで息があがり思うように動けない。こんな経験をしたことがある人は多いと思います。
中には緊張を楽しむ!なんて猛者もいるようですが、僕は圧倒的に硬くなるタイプです。
一言に緊張と片付けてしまえばそれまでですが、こういった普段と変わった体の変化・反応というのは必ず原因があるといっていいでしょう。
僕は数年前からあくまで自分自身だけにフォーカスを当ててですが、上手くいった日、上手くできなかった日を振り返る癖をつけています。
その日の朝の状態、シューズのフィッティング、ボールに最初に触れた感覚、ドリブルの感触、アップ中の身体の硬さ、リングの高さの感じ方、ゲーム開始前の感情、とか言い出したら細かくなってしまいますが、一見当たり前のようで振り返る事って結構意識しないと難しいんですよね。
上手くいかなかった事もチームが勝ったりするとその陰に埋もれたりするので。
先ほど述べたように僕はガチガチになる方ではありますが、その中でも良い状態に持っていくための「三大要素」というのをご紹介したいと思います。
目次
集中
集中が出来ないとどういった状態に陥るのか。
精神的に非常に緊張し落ち着かない、流れる時間が早い、注意が散漫になる、感覚や心をコントロールできない。
といった状態に囚われることになり、実力が発揮できない選手はこのような状態になることが多いのではないでしょうか。
その反面、実力を出せる選手は心が穏やかで時間もゆっくりに感じる。身体と精神面の調和が取れており後先よりも今に集中できている。
そして自分や周囲への気づきも鋭くなり、すべての事が自動で行えるような感覚がある傾向にあります。
冷静さ
冷静さと心のコントロールはイコールで結ばれるかもしれないし、お互いに強い関係とも言えるでしょう。
例えるなら冷静さは波1つない水面です。そこに不安・緊張・怒り・恐などの石が落ちるだけで波が立ち冷静さは崩れます。
冷静さがあって初めて集中できると言ってもいいでしょう。
自信
自信があるということはすでに心のコントロールがされていて、意識しなくてもそのような状況に自分を持って行けている感覚になります。
全ての動きが正しく行え、物事を楽観的に捉えることが可能になります。
結果的にこれらを満たすためには日頃の「準備」が重要になると思います。
何か1つの事を成し遂げるためには9割は準備と言われますから、バスケットにおいても同様でしょう。
相手の強さは変わりますがあなたはあなた以上にはなりません。
十分なパフォーマンスを出すために何か1つ不安な点、欠けている点を自覚しているならそれは心の乱れを生むきっかけになりえるかもしれないことは頭に入れておいていいでしょう。